日ごろ、お腹に不快な症状はありませんか?
コラムや著書の中で、私は、自身でできる腸内改造法を提示していますが、病院へ行くべき重大な症状を見逃してはいけません。そんな「注意が必要な症状」とは、どのようなものでしょうか。
【注意が必要な症状】
まず、便秘と下痢を交互に繰り返したり、便秘か下痢が2週間以上も続いたり、血便や黒い便、強い腹痛があったら、医師に相談しなくてはいけません。また、排便の後も、便が残っている感じがする、お腹の張りがあるなども、状態にもよりますが、無理は禁物です。
たかが便秘と思って安易に市販の下剤で対処していたら、腸の働きがどんどん落ちて、重症の便秘になってしまうかもしれません。
比較的軽度の急性腸炎などで、一時的なものならまだ安心できますが、ある程度持続するようであれば、大腸ガンなどの危険な腸の病気が潜んでいることもあります。また、炎症性腸疾患なども考えられます。ストレスを強く受けた時には、過敏性腸症候群による症状かもしれません。
1. 問診
最初に問診で、次のようなことをお聞きします。
1. いつから便秘や下痢などの症状が始まったか
2. 腹痛やお腹の張りはあるか
3. 便意はもよおすか(下剤を服用していないときでも)
4. 血便はあるか
5. どんな下剤を飲んでいるか、またその量や服用期間
6. 毎朝、朝食をとっているか
7. ダイエットしているか
8. 野菜や果物、きのこ、海藻などをよく食べるか
9. 肉類をよく食べるか
2. 触診
お腹に手をあてて、お腹の張り具合などを調べます。
3. 血液検査
全身の状態をチェックします。
*. 大腸内視鏡検査
女性では30歳以上、男性では40歳以上で、大腸内視鏡検査を施行していない方には、検査を受けてもらうよう指導しています。