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食物せんいでスッキリやせる

「便秘ではないのに、なんとなくいつもおなかが張っているような気がする」
「おなかがポッコリ出てきた」 といった悩みはありませんか?
薄着になる夏は、どうしても気になってしまいますよね。

こういった症状、そして便秘、下腹部のハリ、ガス腹、腹痛や胸焼けなどは、
『停滞腸』が原因であることが考えられます。

ポッコリおなかの原因 『停滞腸(ていたいちょう)』ってなんだろう

大腸内視鏡でのぞくと、健康な人の腸はまるでひとつの生き物のように、活発に波打っているのがわかります。これは「ぜん動運動(腸の内容物を肛門のほうに送り出す運動)」という「消化・吸収・排泄のために必要な動き」で、通常は1分間に4〜5回の割合で動きます。

ところが最近、このぜん動運動が弱い人がとても多くなっています。
こうした状態を、私は「腸が停滞している」という意味で「停滞腸」と呼んでいます。

停滞腸をほうっておくと消化機能全般に悪影響が出て、冒頭のポッコリおなかのように、さまざまな不調があらわれます。また、体内の老廃物が排出されにくくなるため、口臭や体臭、にきびや肌あれ、むくみなどの原因になることもあります。

停滞腸の予防・解消し、健康的で美しくやせるためには、食物繊維が有効。
そこで次回は、その理由をお話します。

停滞腸を改善し、健康的で美しくやせる理由

腸の動きが弱くなった状態「停滞腸」は、運動不足やストレスもきっかけとなりますが、食物せんいの不足がいちばんの理由です。

とくに、朝食を抜く食生活(2回食)や無理なカロリー制限を行うダイエットなどにより、栄養バランスがくずれたり食事の量が減ると、食物せんいの量が減るため、ますます腸の動きが悪くなるという悪循環の原因になります。

食物せんいには、大腸にたまった便や毒素を追い出す「掃除屋さん」のようなはたらきがあります。このはたらきにより、大腸はすっきりキレイになり、元気をとり戻すのです。

食物せんいを必要量しっかりとると、便が信じられないほど、どしどし出るようになりますが、これは、腸が活発に動くようになり、停滞腸が改善された証拠です。
おなかポッコリも改善されてくるでしょう。

また、停滞腸が改善されると全身の新陳代謝がよくなります。体にためこんだ脂肪の燃焼がスムーズに行われるので、太りにくい体質になるわけです。さらに、余分な老廃物や水分を排出することにより、むくみが解消されたり体が引き締って、美しくやせることができるのです。

食物繊維でキレイな体を取り戻す理由

腸にトラブルをかかえていると、便をきちんとだしているつもりでも、出し切れていないために、どんどん老廃物がたまり、そこから毒素が発生します。また最近では、食事の消化過程で発生する老廃物だけでなく、さまざまな毒素が私たちのまわりを取り囲んでいます。

私たちの体には体内をキレイにしようとするはたらきがあるので、毒素は少量であれば悪さをしません。しかし毒素が体の中で許容量を超えてしまうと、体内の解毒システムだけではとり除けなくなり、肌あれや疲労、ストレスなどの不調が起こってきます。

また、余分な水分を排出したり脂肪を分解するなどの新陳代謝も低下させてしまうので、むくみの原因となったり、太りやすくなるといわれています。

・腸のトラブルを治して、老廃物をためないキレイな腸を取り戻すこと
・体内にたまったさまざまな毒素を追い出し新陳代謝をよくすること

このふたつが実現できれば、無理せずスリムな体型を保つことができます。

それには、食物繊維を必要量しっかりとることが大切なのです。