注目の機能性成分　ファイトケミカル

「ファイトケミカル」という言葉をご存じですか。病気予防やアンチエイジングへの効果をはじめ、私たちの生命活動にとても大切な働きをする注目の成分です。

ファイトケミカルってなに？

フィトケミカル（phytochemical）は、「ファイト」（phyto）＝植物、「ケミカル」（chemical）＝化合物という意味です。野菜や果物などの苦み、辛み、香り、色素などに含まれる機能性成分で、その数は現在確認されているだけでも１万種類以上あるといわれています。
代表的なものはトマトの「リコピン」、ブルーベリーの「アントシアニン」、モロヘイヤやオクラの「カロテン」、赤ワインの「ポリフェノール」、ブロッコリーやキャベツの「イソチオシアネート」などがあげられます。

抗酸化作用で“サビない体”へ

ファイトケミカルは私たちの体に入るとすぐれた抗酸化作用を発揮し、体を酸化させるフリーラジカル（活性酸素）から細胞を守って老化を防ぎます。その他にも免疫力を高め、生活習慣病やがん、動脈硬化などの病気を防ぐなど、様々な効果が続々と報告されています。まだその全容は明らかになっていませんが、20世紀の終わりに食物せんいが「第6の栄養素」として脚光を浴びたように、ファイトケミカルもそれに匹敵する新しい成分として脚光を浴びているのです。

毎日の食事でコンスタントに摂取を

野菜や果物には食物せんいはもちろんビタミンやミネラルなど複数の栄養素が含まれており、それぞれが相乗効果を生んで健康効果をさらに高めてくれます。ファイトケミカルの効果を維持するためにも、特定のサプリメントだけに頼るのではなく、毎日の食生活で様々な食品から摂取することを心がけたいですね。