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女性のがん死亡率第1位 〜大腸がんを知ろう〜

今回は『はなまるマーケット』の「とくまるコーナー」に出演した際の体験をお話しましょう。

今回のテーマは「大腸がん」。
「大腸がんの基礎講座。ひとごとでは無い病気の実態に迫り、発見に欠かせないポイントをチェックしよう。」という切り口から、大腸がんの症状や検査方法、最近発表された新説の審議や大腸がん予防に効果的な食材などが取りあげられ、私は後半部分のインタビューにお答えしました。

食物繊維は大腸がんには関係ない?

以前は食物繊維を摂れば摂るほど、大腸がんになりにくいと考えられていましたが、10万人に実施した最新の調査では、 食物繊維を多くとってもガンになるリスクに変化は見られなかった、という調査結果があります。そのため、食物繊維をとらなくてもいいと勘違いするかたがいるようです。しかし、食物繊維の摂取が不足すると、大腸がんのリスクを2倍以上に高める可能性があります。

便秘と大腸がんに因果関係がない?

以前は便秘がちだと大腸に有害物質が長くとどまり、ガンのリスクが上昇するといわれてきましたが、便秘と大腸がんに因果関係はないという調査結果があります。これも「便秘はまったく問題ない」と誤解されるかたが多いようです。この調査結果は週に2〜3回排便があれば、さほど問題ないという結果です。 しかし週に1回の排便の場合、腸内に老廃物が溜まりやすくなり、大腸がんのリスクが増すことが考えられます。この場合は早めに大腸の内視鏡検査をお受けになっていただいたほうがいいと思います。

今回の出演はVTRだったので、全体の流れは、オンエアで確認していたのですが、興味深かったのは、はなまる主婦へのアンケートですね。

「大腸がんが女性のがん死亡率第1位」ということを知っている方はほんの数人しかおらず、「内視鏡検査は、怖い・痛そうというネガティブなイメージ」が多かったそうです。アンケートの人数が分かりませんが、やはり全体的に認識されていないのだなぁ、と感じます。

番組の冒頭や上野先生のコメントにもありましたが、大腸がんは早期発見すれば、完治率の高い病気です。まめに検査するようにしましょう。