心と体のデトックス　リセット・ミュージックとは

腸の活動には様々な要素が影響しています。ここでは音楽と腸の関係をみてみましょう。

音楽のパワーを知ろう

「好きな音楽を聴くと癒される、リラックスできる」
誰にでもそんな経験があるのではないでしょうか。
胎教にモーツァルトを聴く、メンタルケアに音楽療法を取り入れるなど、近年では様々なジャンルで音楽の効果が注目されていますが、この作用、じつは腸の働きにも効き目があるのです。

副交感神経を“ON”に

腸の働きには、自律神経が深く関係しています。
自律神経には興奮をつかさどる「交感神経」と沈静をつかさどる「副交感神経」がありますが、スロー・テンポで好みの音楽を聴いてリラックスしているとき、私たちの体の中では副交感神経が優位に働いています。すると腸の働きが活性化して老廃物が体外に排出されやすくなり、スムーズな排便につながってくるのです。また、心拍数が落ち着いて血圧も安定するため、快眠やヒーリング、“心のデトックス”などのうれしい効果も。
逆に過度のストレスを溜め込むと交感神経が優位になり、腸の働きも悪化することが分かっています。

腸に効く！「リセット・ミュージック」

では、どんな音楽が腸の働きに効果的なのでしょうか。いくつかおすすめのポイントをご紹介しますので、下記を参考に自分自身がリラックスできるお気に入りの曲を見つけてみてください。
スローテンポ
ゆったりとした曲を聴くと心拍数が下がり、副交感神経が働くので腸管が活発に。
ポピュラーな曲
聴きなれた曲や、日ごろから聴いているお気に入りの曲はリラックス効果も満点。
歌詞のない曲
歌詞を聞き取ろうとして神経が集中してしまいます。歌詞のない曲で脳を休ませて。
「著書紹介」　のページを参考にご覧ください。

脳・腸・音楽の関係

腸は“第二の脳”といわれるほど重要な器官です。 脳とは異なる独自の神経ネットワークを形成していますが 脳、つまり“第一の脳”からの指令も同時に受けています。 ふたつの脳の役割分担はまだ完全には解明されていませんが、 今回ご紹介した音楽と腸の関係（脳がつかさどる副交感神経が 腸の働きに大きく関与）からも分かるように 排便のメカニズムには両者のコンビネーションが不可欠です。 リセット・ミュージックはふたつの脳に作用して 心もおなかも元気にしてくれる素晴らしい機能を有しているのです。