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【便秘外来☆連載企画 2009】

便秘の原因となる「停滞腸」

ところが最近、消化・吸収・排泄するために必要な腸の運動(蠕動運動)が弱い「停滞腸」を持つヒトが男女ともに増えています。

腸の運動が弱くなると、消化・吸収・排泄がうまく行われず、体内には本来排泄されていなければならない不要な老廃物や毒素が長期間溜まることになり、ニキビや肌荒れなどの肌トラブルをはじめ、下腹部の張り、腹痛などの原因になります。

 

このような状態が長く続けば大腸がんのリスクも高くなります。日本人の死亡原因のトップはがんですが、がんの中でも近年特に急増しているのが この大腸がんです。

2003年度のがんの発生部位別にみた性・年次別年齢調整死亡率(人口10万対)をみると、大腸がんは女性では第1位、男性では第4位(厚生労働省「人口動態調査」より)のがんで、がんによる死因の中でも上位にきています。

そういう意味からも「停滞腸」を防ぐことは、がん予防の第一歩と いうことができるのかもしれません。

 

「停滞腸」の具体的な原因としては、2回食(欠食)、ダイエット、食物繊維摂取不足、運動不足、ストレスなどが挙げられます。特に2回食やダイエットは、食事量の減少に伴い摂取する食物繊維量が物理的に減少するため、ますます腸の動きが悪くなる悪循環の原因でもあります。

これらの原因から分かる通り、「停滞腸」の原因は決して珍しいものではありません。現代人の誰もがいつ「停滞腸」になってもおかしくはないということです。

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