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【便秘外来☆連載企画 2009】

どんなものが、腸の動きに影響するの?

それでは、腸の動きを活発にするにはどうすればよいのでしょうか。

よい意味も悪い意味も含め、腸の動きを活発にするものとして、食物繊維(不溶性・水溶性)や水、マグネシウムやオレイン酸、アントラキノン系薬剤(大黄・センナ・アロエ)の下剤、ジンジャーやオリゴ糖、アルコールやウィルス・細菌感染症、内分泌・代謝性疾患(甲状腺機能・亢進症など.)、ストレスなどがあげられます。

 

逆に腸の動きを抑制する原因には、薬の服用や、アントラキノン系の下剤の長期連用、ストレスやPMS(月経前緊張症)、内分泌・代謝性疾患などがあげられます。

例えば女性の場合、「生理の前になると便秘になりやすい」という経験はありませんか。

女性の体を支配する女性ホルモンのうち、黄体ホルモン(プロゲステロン)は排卵から月経までの時期に多く分泌されます。この黄体ホルモンは腸の平滑筋の「刺激感受性」を低下させたり、便のもとになる大腸の内容物の水分を吸収したりする作用があります。このため、黄体ホルモンの分泌がさかんになると大腸のぜんどう運動が抑制され、さらに便が固くなってしまうのです。

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