漢方医学に「食養生(しょくようじょう)」という言葉があります。
健康を保つためには、身体の状況によって、陰陽のバランスのとれた食べ物を摂ることが大切である、陰陽のバランスをとると病気を予防することもできる、という考え方です。
これを応用し、私は「食養腸(しょくようちょう)」という考え方を提唱しています。
「腸がスムーズに動いている」のか、それとも「腸の動きが低下しているのか」など、腸の状況に応じて、それぞれ
・腸プラス=腸によいこと
・腸マイナス=腸に悪いこと
を考え、その法則に従うことにより、病気にならない健康な腸をつくることができるのです。
例えば、食養腸の身近な素材として、
・食物繊維(不溶性食物繊維・水溶性食物繊維)
・水
・エキストラバージン・オリーブオイル(オレイン酸)
・マグネシウム、
・乳酸菌(植物性乳酸菌)、
・オリゴ糖、
・ビタミンC、
・ペパーミント
などがあげられます。
そして、腸の動きが低下している「ストレス腸」の場合、
【腸プラス=腸によいこと】
水溶性食物繊維やオレイン酸、オリゴ糖や植物性乳酸菌をとるようにする。
【腸マイナス=腸に悪いこと】
不溶性食物繊維(特に玄米)や肉食、炭水化物ダイエットや2回食などは、避けるようにする。
というのが、食養腸の法則となります。
逆に、腸の動きがスムーズな「リラックス腸」の場合、
【腸プラス=腸によいこと】
植物性乳酸菌やペパーミント、マグネシウムや玄米、水溶性食物繊維やオレイン酸をとるようにする。
【腸マイナス=腸に悪いこと】
過度のアルコール摂取、過度の水分摂取、過度の果実摂取、肉食、ファーストフード、酸化した油、リノール酸などは、避けるようにする。
というのが、食養腸の法則となるのです。
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