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【便秘外来☆連載企画 2009】

食養生から「食養腸」へ

漢方医学に「食養生(しょくようじょう)」という言葉があります。
健康を保つためには、身体の状況によって、陰陽のバランスのとれた食べ物を摂ることが大切である、陰陽のバランスをとると病気を予防することもできる、という考え方です。

これを応用し、私は「食養腸(しょくようちょう)」という考え方を提唱しています。

「腸がスムーズに動いている」のか、それとも「腸の動きが低下しているのか」など、腸の状況に応じて、それぞれ
・腸プラス=腸によいこと
・腸マイナス=腸に悪いこと
を考え、その法則に従うことにより、病気にならない健康な腸をつくることができるのです。

 

例えば、食養腸の身近な素材として、
 ・食物繊維(不溶性食物繊維・水溶性食物繊維)
 ・水
 ・エキストラバージン・オリーブオイル(オレイン酸)
 ・マグネシウム、
 ・乳酸菌(植物性乳酸菌)、
 ・オリゴ糖、
 ・ビタミンC、
 ・ペパーミント
などがあげられます。

 

そして、腸の動きが低下している「ストレス腸」の場合、

【腸プラス=腸によいこと】
水溶性食物繊維やオレイン酸、オリゴ糖や植物性乳酸菌をとるようにする。

【腸マイナス=腸に悪いこと】
不溶性食物繊維(特に玄米)や肉食、炭水化物ダイエットや2回食などは、避けるようにする。

というのが、食養腸の法則となります。

 

逆に、腸の動きがスムーズな「リラックス腸」の場合、

【腸プラス=腸によいこと】
植物性乳酸菌やペパーミント、マグネシウムや玄米、水溶性食物繊維やオレイン酸をとるようにする。

【腸マイナス=腸に悪いこと】
過度のアルコール摂取、過度の水分摂取、過度の果実摂取、肉食、ファーストフード、酸化した油、リノール酸などは、避けるようにする。

というのが、食養腸の法則となるのです。

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